「e-Tax メッセージボックスのお知らせ」というメールが届いたけど、本物なのか迷っていませんか?
私のところには、2026年9月にe-Taxや国税庁を装ったメールが複数届きました。
メールには「還付予定額」などが具体的に書かれており、e-Taxからの通知のように見える内容になっていました。
しかし、送信元のメールアドレスやリンク先を確認すると、国税庁・e-Taxの公式サイトとは関係のないドメインが使われていました。
さらに、メール内で案内されていた「Android版e-Taxアプリ」は、すでにサービスが終了しています。
この記事では、実際に届いたメールを紹介しながら、怪しいポイントを確認していきます。
実際に届いた「e-Tax メッセージボックスのお知らせ」
今回、私のところにはe-Taxや国税庁を装ったメールが3通届きました。
それぞれ送信元やリンク先は異なりますが、内容には共通する部分がありました。
1通目:「e-Tax メッセージボックスのお知らせ」
差出人:e-Tax税務署から <kakunin@newsletter.shrimahalaxmi.com>
件名:「e-Tax メッセージボックスのお知らせ」

本文には「e-Tax メッセージボックス新着 1 件」と書かれており、「還付金確定通知書を格納いたしました」という内容になっていました。
還付予定額として92,800円と具体的な金額まで記載されています。
さらに、Android版e-Taxアプリをインストールして確認するよう誘導されていました。
メールの見た目や文章もかなり作り込まれており、メールだけを見るとe-Taxに関係する通知のように見える内容です。
しかし、差出人のメールアドレスを確認すると、e-tax.nta.go.jp ではありません。
メール内のリンク
メールには、次のようなリンクが記載されていました。
https://adpackshareclub.com/zKloJOxXho.co.jp
e-Taxや国税庁とは関係のないドメインになっています。
このように、メールの見た目だけではなく、リンク先のドメインも確認することが重要です。
2通目:「【国税庁】メッセージボックスのお知らせ」
差出人:e-Tax税務署から <renraku@office.ekcangida.com>
件名:【国税庁】メッセージボックスのお知らせ
このメールは、メールソフト上に開封確認を要求する表示が出ていました。
「開封確認を送付」「要求を無視」といった選択肢が表示されましたが、要求を無視しても本文は表示されず、空白状態のままでした。
このメールについては本文を確認できていないため、詳細な内容までは分かりませんでしたが、送信元のドメインは国税庁やe-Taxの公式ドメインではありません。
そのため、今回届いた他のメールと同様に注意が必要なメールとして扱いました。
3通目:「e-Taxメッセージボックスに新しいお知らせ」
差出人:国税庁 e-Taxシステム <web@identity.indusvalleyfarms.com>
件名:「e-Taxメッセージボックスに新しいお知らせ」

本文には、「e-Tax メッセージボックス未読 1 件」
と書かれていました。
さらに、「重要 還付金に関するお知らせ(受取口座の確認)」
という内容になっており、還付予定額として87,400円が記載されています。
こちらもAndroid版e-Taxアプリをインストールして確認するよう誘導されていました。
3通目のリンク先もe-Taxとは無関係
メール内には、
https://babyelliesbows.com/W86h8b4smA.ai
というリンクが記載されていました。
こちらもe-Taxや国税庁とは関係のないドメインです。
見た目や文章だけで本物と判断しない
今回のメールで注意したいのが、「いかにも迷惑メール」という感じではないことです。
よくある迷惑メールでは、
- 日本語がおかしい
- 誤字脱字が多い
- 不自然な文章になっている
- デザインが崩れている
といった特徴が見られることがあります。
しかし、今回届いたメールは国税庁やe-Taxを思わせる名称やロゴ、日付、注意事項、個人情報保護方針などが掲載されており、かなり作り込まれていました。
そのため、「日本語が自然だから本物」「見た目が綺麗だから本物」とは限りません。
今回のようなメールでは、見た目だけでなく送信元やリンク先を確認することが重要です。
本物のe-Taxメールはどんなもの?
国税庁のe-Tax公式サイトでは、「税務署からのお知らせ」などのメールについて注意事項が案内されています。
正規のメールについては、送信元の表記やメール本文などが定められています。
また、e-Taxから送信されるメールは定型の文面で、原則としてメール本文内にURLを記載していないと案内されています。
ただし、メールアドレスや宛名などの登録情報を更新した場合など、一部のメールでは確認用のURLが記載される場合があるため、「URLがある=必ず偽物」と単純に判断するのではなく、送信元なども含めて確認する必要があります。
今回のメールは送信元が公式と異なる
今回届いた3通を確認すると、送信元はそれぞれ、
newsletter.shrimahalaxmi.comoffice.ekcangida.comidentity.indusvalleyfarms.com
となっていました。
いずれもe-Taxの公式ドメインではありません。
国税庁のe-Tax公式サイトでは、e-Taxから送信するメールの送信元として、
e-Tax(国税電子申告・納税システム) <info@e-tax.nta.go.jp>
が案内されています。
今回のメールは、この公式の送信元とは一致していません。
メール内のリンク先も怪しい
今回のメールに記載されていたリンク先も確認すると、
adpackshareclub.combabyelliesbows.com
など、e-Taxや国税庁とは関係のないドメインが使われていました。
「e-Taxからの重要なお知らせ」と書かれていても、リンク先が公式サイトとは関係のないドメインになっている場合は注意が必要です。
特に、メールから直接リンクを開くのではなく、必要であれば自分でe-Tax公式サイトを検索してアクセスするほうが安全です。
「Android版e-Taxアプリをインストールしてください」にも注意
今回のメールには共通して、
「Android版e-Taxアプリをインストールして確認してください」
という趣旨の案内がありました。
しかし、ここにも不自然な点があります。
国税庁のe-Tax公式サイトによると、Android端末向けの「e-Taxアプリ」は2021年1月4日にサービスが終了しています。
つまり、現在届いたメールで「Android版e-Taxアプリをインストールして確認してください」と案内されているのは、現在のe-Tax公式サービスの状況と一致しません。
この点も、今回のメールを不審なものと判断する材料の一つになります。
なお、現在スマートフォンからe-Taxを利用する場合は、e-Taxソフト(WEB版)など、現在提供されている公式サービスが案内されています。
還付金が書かれていても慌てない
今回のメールには、
- 92,800円
- 87,400円
という具体的な還付予定額が記載されていました。
「還付金が受け取れる」と書かれていると、つい確認したくなってしまいます。
しかし、メールに書かれている金額だけで、本当に還付金が発生していると判断する必要はありません。
心当たりがある場合でも、メール内のリンクから確認するのではなく、e-Taxの公式サイトなどから自分でアクセスして確認しましょう。
このようなメールが届いたらどうすればいい?
e-Taxや国税庁を名乗る不審なメールが届いた場合は、次のように対応すると安心です。
1. メール内のリンクをクリックしない
「確認してください」「手続きを完了してください」などと書かれていても、慌ててリンクを開かないようにしましょう。
2. 送信元のメールアドレスを確認する
表示名が「e-Tax税務署から」「国税庁 e-Taxシステム」などになっていても、実際のメールアドレスまで確認してください。
3. 公式サイトから確認する
必要な手続きがあるか確認したい場合は、メール内のリンクではなく、自分でe-Tax公式サイトを検索してアクセスしましょう。
4. IDやパスワード、カード情報などを入力しない
リンク先でログイン情報や個人情報、クレジットカード情報などの入力を求められても、メールから誘導されたページでは入力しないようにしましょう。
メール内のリンクをクリックしてしまった場合
もし間違えてメール内のリンクをクリックしてしまっても、クリックしただけで必ず被害が発生するとは限りません。
ページを開いただけで何も入力していないのであれば、まずページを閉じてください。
一方で、ID・パスワードやクレジットカード情報などを入力してしまった場合は、入力した情報に応じた対処が必要になります。
特にパスワードを入力してしまった場合は、同じパスワードを使い回しているサービスも含めて変更を検討しましょう。
まとめ
今回届いた「e-Tax メッセージボックスのお知らせ」などのメールは、e-Taxや国税庁を装った不審なメールと考えて、メール内のリンクを開かないようにするのが安全です。
今回確認したメールには、
- e-Tax・国税庁とは異なるドメインから送信されている
- メール内のリンク先も公式サイトとは関係のないドメイン
- 還付金の具体的な金額を記載している
- サービス終了したAndroid版e-Taxアプリのインストールを案内している
- e-Tax公式では、正規メールは原則として本文内にURLを記載しないと案内している
といった不審な点がありました。
e-Taxや国税庁を名乗るメールが届いた場合は、メールの内容だけを信用せず、送信元やリンク先を確認するようにしましょう。
また、必要な手続きがあるか確認したい場合は、メール内のリンクではなく、e-Taxの公式サイトから直接確認することをおすすめします。

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