手足口病は大人にもうつる!症状や感染経路、お風呂は入っても大丈夫?
2015/08/13
手足口病(てあしくちびょう)は、6月〜8月にかけて幼児を中心に流行するウイルス性感染症で、口の中や手足などに発疹や水疱が出ます。2015年は、感染者数が過去最多に迫っているほど手足口病が流行しているようです。
手足口病の主な感染経路
- 糞口感染
感染者の便の中に排泄されたウイルスが口から入り感染 - 飛沫感染
咳やくしゃみなどで空気中に飛んだウイルスが口から入り感染
- 接触感染
感染者と直接触れ合う、感染者が触ったものを触り、その手で目や口を触ることなどで感染
子どもは抵抗力が大人に比べて低く、保育園や幼稚園での集団生活から感染しやすいです。
大人はストレスや体調不良などで抵抗力が落ちているとき、感染しやすくなります。
手足口病の予防
- 手洗いうがい
帰宅後は手洗いうがいを忘れずに。トイレの後、子どものオムツ交換の後はしっかり手洗いをする。 - おもちゃ、食器、タオルなど共用しないようにする。
手足口病の症状
・発熱
・喉の痛み
・かゆみ
・水疱や発疹
・倦怠感
・下痢
・嘔吐
・髄膜炎
水疱や発疹が出る部位
・手
・足
・口の周り
・口の中や喉の奥(口内炎)
・おしり
手足口病に感染してから症状が出るまでの潜伏期間はおよそ3日〜5日で、潜伏期間でも他人に移ります。
初期症状として発熱、喉の痛みが出ます。
口内の痛みから食欲不振を起こしている場合、熱いものや塩味や酸味などの刺激が強いものを避け、あまり噛まなくても飲み込めるようなものを食べると良いでしょう。
ほとんどの場合、症状は軽いことが多いですが、まれに髄膜炎や小脳失調症などの病気を引き起こしてしまう場合もあります。大人の場合は症状が重くなりやすいようです。
手足口病の治療方法
手足口病の治療方法はないため、対症療法をし自然に治るのを待ちます。発熱や痛みなどの症状を緩和する薬や、医師のアドバイスを受けて対症します。
初期症状が出てから7日〜10日で治ります。治った後も2〜4週間はウイルスが排泄されると言われています。
お風呂
お風呂は熱がなく元気であれば問題ないと言われていますが、石鹸や熱いお湯の刺激で水疱がかゆみや痛みを引き起こしたり、身体を洗っているときに潰れた水疱や、鼻水や唾液などが湯船に入ることなどにより家族にうつしてしまったりする恐れがあるため注意が必要です。
症状の悪化や、家族への感染を防ぐ入浴方法
・石鹸の使用は控える
・ぬるめのお湯に入る
・浴槽に入らず、ぬるめのシャワーだけにする
まとめ
感染力が強く潜伏期間や症状が治った後もうつってしまうため、集団行動で感染を防ぐのはなかなか難しい。手荒いうがいは手足口病に限らず他の感染症や普通の風邪にもとても効果的とされているので、普段から習慣として行っていきたいですね。